『発達障害者のトイレ利用に関する調査研究』のご協力のお願い
"生きていくうえで欠かせない「トイレ利用」で困っていること、困ったことはありませんか?今まで知られていなかった、調べられてこなかった、発達障害者のトイレ利用に関して調査を行います。障害の程度や種別に関わらず、どんな些細なことでも構いません。発達障害のある子・人がトイレ利用でどのようなことで困っているのか、ぜひ、お声をお聞かせください。
なお、本調査研究結果を、12月8日(金)16:30~内閣府主催平成29年度障害者週間「連続セミナー」にて、発表させていただきます。社会に発達障害者の困りごとを理解していただく機会となりますので、どうかご協力の程、よろしくお願いいたします。"
2017年8月
参加者の皆様へ
東洋大学ライフデザイン学部人間環境デザイン学科髙橋儀平研究室
教授 髙橋 儀平
4年 生方 咲
連絡先:〒351-8510埼玉県朝霞市岡48-1
048-468-6356、e-mail:
tgihei@toyo.jp
『発達障害者のトイレ利用に関する調査研究』のご協力のお願い
調査の背景と目的
2006年12月バリアフリー法(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)が制定されました。この法律で初めて発達障害者がバリアフリー法の対象となりました。これまでは、車いす使用者と異なり移動やトイレ利用にバリアがないのではないかとみられてきました。しかしながら、それは発達障害への理解がなく、外出時に同伴者と一緒に利用できる公共的トイレがないなど、実際には外出の制約を受けていた問題が表面化していなかっただけだったのです。
そこで、この度、発達障害者ご自身や同伴者を対象に、外出時のトイレ利用の実態を把握し、より安心して外出できる公共的トイレを整備するために、以下のような調査を実施することとしました。
大変お忙しいとは存じますが、ぜひご協力をお願い申し上げます。
調査の方法
日本発達障害者ネットワーク会員の皆様のご協力を得て、発達障害者本人及び保護者を対象としたアンケート・メール調査を行います。またアンケート調査後にはご了解が得られた方々を対象に、外出時のトイレ利用の状況について面接調査を実施する予定です。
また、アンケート調査で指摘された内容を確認するために、駅や商業施設、店舗等のトイレの現状についても調査を行う予定です。
調査の時期
- アンケート調査
9月中 ネットワーク各支部を経由したメールまたは郵送調査
- 面接調査
ご協力いただける方のみ(9月下旬から10月上旬)
- 公共トイレの現況調査
10月~11月
アンケート調査項目案
- 属性について:地域、年齢、性別、介助の有無、必要な場合の同伴の有無等
- 本人の利用理解:サインの理解度、人込みでの様子、音への過敏性など
- 家庭でのトイレ利用について:
一人での利用か、保護者(介助者)同伴か、ご自宅にトイレで工夫している点
があるか(例えば、好きな飾り、スイッチやボタン等分かりやすさなど)
- 自宅のトイレ利用でトラブルが生じたことはあるか、その対処法について
- 外出頻度(通学、通勤、家庭)
- 外出時のトイレ利用は、単独か同伴者(家族、ヘルパー)とともにか、異性同伴の場合もあるか
- 外出時に利用するトイレは決まっているか、例えば場所、施設、駅で決まったところがあるか、便所の配置などにこだわりがあるか。旅行やスポーツ観戦ではどうか。
- 学校や職場のトイレ利用で注意していることはあるか
- トイレ利用で困った体験はあるか
- 多機能(車いす使用者用)トイレを利用することはあるか
- 一般トイレに発達障害者専用トイレがあることを望みますか
- 外出時に使用するトイレに求められる条件(希望)は
Ex.・独立または個室化したトイレ
・男女共用トイレ
・同伴者も一緒に入れる広さのトイレ
・便房内にカーテンがあるトイレ
- これまで利用したことがある自宅以外の駅舎や役所、商業施設のトイレで使
いやすかったトイレを教えて下さい。
- その他、発達障害者のトイレ利用に関する意見、どんなことでも結構です。