日本発達障害ネットワーク体験ワークショップ2014

日本発達障害ネットワーク体験ワークショップ2014

日  時 2014年12月7日 (日)
第1部 10:30〜12:30
第2部 13:30〜15:30
場  所 首都大学東京 荒川キャンパス  (東京都荒川区東尾久7-2-10)
日暮里・舎人ライナー「熊野前」駅下車徒歩3分
都電荒川線「熊野前」駅下車徒歩3分
田端駅から都営バス端 44 系統「北千住駅行」に乗車
定  員 20~40名(各プログラムをご確認ください)
参 加 料 各ワークショップ1コマ 2,000円(当日、現地受付でのお支払いとなります)
参 加 方 法 ※申込は終了いたしました。お申込みありがとうございました。当日受付はございませんのでご了承のほどお願いいたします。
※ワークショップは2部構成となっております。
ご参加いただけるワークショップは最大で第1部10:30〜12:30から1つと、第2部13:30〜15:30から1つの計2つです。(どちらかの時間帯から1つのみでも構いません)ご希望のワークショップをお選びください。
※各ワークショップとも定員がございます。先着順ですので、定員に達してしまったワークショップはお申し込みをお断りすることもございます。ご了承ください。また、ご参加いただける対象を設定しているワークショップもございますのでプログラム概要をご確認ください。

※職能団体ポイント付与の有無、詳細につきましては各職能団体にお問い合わせください。

体験ワークショッププログラム

第1部(10:30~12:30)

ワークショップタイトル・対象・定員 講師

【A】成人の発達障害と新たな診断基準
対象:支援者
定員:30名

市川宏伸
(JDDNET理事長/日本自閉症スペクトラム学会会長)
【B】「障害のある子どもの心理」心理的疑似体験
(NPO法人全国LD親の会)
対象者:保護者、当事者、支援者
定員:40名
両川晃子
(信州大学付属病院/長野県スクールカウンセラー/特別支援教育士SV)
【C】やってみよう!構造化
(TEACCHプログラム研究会)
対象者:支援者
定員:20名
黒田美保
(福島大学特任教授/TEACCHプログラム研究会理事)
アシスタント:森裕幸
(社会福祉法人 正夢の会 稲城市発達支援センター レスポーいなぎ )
【D】テーブルトーク・ロールプレイングゲーム(TRPG)体験講座
(NPO法人エッジ)
対象:参加者(当事者(小学校高学年~20歳未満)、保護者、支援者)、見学者(保護者、支援者)
定員:15名(参加者)、20名(見学者) 計35名
※参加者・見学者は定員に達しました。
加藤浩平
(金子書房編集部/東京学芸大学大学院)   保田 琳
(東京学芸大学大学院)
【E】遊びや日常生活での活動を通した発達支援
(一般社団法人 日本作業療法士協会)
対象者:保護者、支援者
定員:30名
 土田玲子
(JDDNET理事/県立広島大学教授/作業療法士/日本感覚統合学会会長)

お昼休憩(60分)

第2部(13:30~15:30)

ワークショップタイトル・対象・定員 講師

【F】会話の発達とその支援について~就学前までの質問-応答関係~
(一般社団法人日本言語聴覚士協会)
対象:支援者、保護者
定員:30名

※定員に達しました。

知念洋美
(一般社団法人日本言語聴覚士協会/千葉県千葉リハビリテーションセンター)
東江浩美
(JDDNET理事/一般社団法人日本言語聴覚士協会)
【G】ストレス解消!ちょっと気になる子の子育て応援講座
(NPO法人えじそんくらぶ)
対象者:保護者
定員:24名
橋口 亜希子
(JDDNET副理事長/NPO法人えじそんくらぶ理事)
【H】ABAセラピー体験講座
(NPO法人つみきの会)
対象者:支援者
定員:20名
藤坂龍司
(JDDNET理事/NPO法人つみきの会代表)
【I】KD?(こんなとき、どうする?)プロジェクトパネルディスカッション
(OhToT)
対象者:全ての人
定員:30名
OhToTメンバー

展示会場(無料公開)

本人たちが選んだ役に立つ支援機器の展示(OhToT)

問い合わせ先

一般社団法人日本発達障害ネットワーク
〒105-0013 東京都港区浜松町1-12-14 昭和アステック5号館 5F TEL:03-5733-6855 FAX:03-5733-6856

体験ワークショッププログラム概要

【A】発達障害と新たな診断基準

対象:支援者
定員:30 名
講師:市川宏伸(JDDNET理事長/日本自閉症スペクトラム学会会長)

発達障害は、初めは小学校で話題になったが、最近は様々なライフステージで話題になっている。最近の考え方では、特性とされることが多く、発達障害そのものが存在してはならないものとは考えられていない。何らかの不適応を起こし、本人や周囲が困っていれば支援の対象になる、と言うのが最近の考え方である。近年は成人の発達障害が話題になっているが、発達障害は発達期には存在しているものであり、成人になってから生じるものではない。成人になる前に、社会不適応のためにそのことに気付いて対応するが、うまくいかないままに成人になる者、成人になって社会生活・家庭生活で不適応を感じて、「発達障害ではないか?」と疑問を持つ者、他の診断を受けて治療を進めていたがうまく行かず、発達障害の存在を疑う者などに分かれる。これらについて、実例を挙げて説明を行うとともに、診断や治療についても言及したい。

精神科医が使う診断基準は、生じる症状の存在をもとになされている(操作的診断基準)。現在は、世界保健機関が作っているICD-10(国際疾病分類第10版)と米国精神医学会が作っているDSM-5(診断と統計マニュアル第5版)が使われている。厚労省は前者を用いて医療・福祉サービスを行っている。昨年の5月にDSM-5が米国で発行され、本年6月に日本語版が売り出された。日本語版の邦語訳は日本精神神経学会が担当した。発達障害関係では、精神遅滞が知的障害能力群に、広汎性発達障害は自閉スペクトラム症/障害、学習障害が限局性学習障害に名称変更となり、チック障害は、発達性協調運動障害、常同運動障害とともに運動症/障害とされた。これらも含めたDSM-5の全体像についてもお話をする。

【B】「障害のある子どもの心理」心理的疑似体験(NPO法人全国LD親の会)

対象:保護者、当事者、支援者
定員:40 名
講師:両川晃子(信州大学付属病院/長野県スクールカウンセラー/特別支援教育士SV))

発達障害のある子どもは特にそうであるが、障害のある子どもは得意なところと苦手なところの差が大きい。得意なところに標準を当てると苦手なところは努力不足とみなされ、苦手なところに標準を合わせると得意なところを延ばす機会が失われる。こういったとらえ方による不用意な大人の声掛けから、障害のある子どもは心理的に追い詰められたり意欲を喪失したりする。また、自己肯定感の低下にもつながる。

本ワークショップでは、「注意・集中」「読み」「書き」「ワーキングメモリー」などの発達に困難さを抱える子どもの心理的状態を実感してもらい、大人が不適切な対応をした場合における子どもの心理の理解をしてもらう。また、体験を通して、なぜできなかったか、どんな工夫があったら良かったのか、どのような声掛けを考えてもらったうえで、適切な声掛けや苦手なところに負荷がかからないような具体的支援の方法や、具体的支援につながるような配慮事項についても解説する。

【C】「やってみよう!構造化」 (TEACCHプログラム研究会)

対象:支援者
定員:20 名
講師:
黒田美保(福島大学特任教授/TEACCHプログラム研究会理事)
森裕幸(アシスタント)(社会福祉法人正夢の会 稲城市発達支援センター レスポーいなぎ)

構造化の基礎を学びます。構造化は、TEACCHメソッドの1つに考えられていますが、今ではほとんどの自閉症の支援に取り入れられている方法です。「構造化」とは、自閉症をもつ人にとって、環境を理解しやすく再構成し、不要な混乱をもつことなく安心して過ごせるようにすることであり、その結果、環境から様々なことを学習し、自発的に行動することを促進していく方法です。

構造化で伝えるべき情報は、以下の通りです。
①どこで(Where)②いつ(When)③なにを(What)④どれだけ、いつまで(How much)⑤どのようなやり方で(How to do)⑥終わったら次に何をするのか(What’s next)。構造化は、学習をする上での重要な環境を調整する方法であり、具体的な指導法や指導内容をさすのではありません。しかし、すべての指導の前提として非常に重要な役割を果たしています。体験ワークショップでは、架空事例を通して場所の構造化やスケジュールを考えてみます。

【D】テーブルトーク・ロールプレイングゲーム(TRPG)体験講座 (NPO法人EDGE)

対象:参加者(当事者(小学校高学年~20歳未満)、保護者、支援者)、見学者(保護者、支援者)
定員:15名(参加者)、20名(見学者) 計35名
※参加者・見学者は定員に達しました。
講師:
加藤浩平(金子書房編集部/東京学芸大学大学院)
保田 琳(東京学芸大学大学院)

「テーブルトーク・ロールプレイングゲーム(TRPG)」とは、複数名でテーブルを囲み、参加者(プレイヤー)がそれぞれ「戦士」や「魔術師」といった「キャラクター」を操り、コンピュータではなく紙や鉛筆、サイコロなどを使って、お互いに会話をしながら冒険物語を楽しむ会話型のテーブルゲームです。現在、世代を超えて楽しまれている“コンピュータRPG”の元になっているゲームでもありますが、コンピュータゲームと違い、プレイヤーはルールの範囲内で、想像力の許す限り、自分のキャラクターを自由に行動させて、物語の中で活躍させることができます。そしてTRPGは、参加者の会話(発言)の内容やサイコロの出目によって、同じ物語でも、まったく違う展開になることがありますし、さらに一般のゲームと違って、参加者間で勝ち負けを争うのではなく、参加者全員が物語を楽しむことが目的となります。

参加者同士がルールを守り、コミュニケーションと想像力を駆使して、一緒に物語を楽しむゲーム…と書くと、一見、自閉スペクトラム症(ASD)をはじめとする発達障害のある子どもたちには不向きな活動のように感じられるかもしれません。しかしながら、これまでTRPGに参加した子どもたちは、みんな活動に積極的に参加してくれますし、活動の中では互いにコミュニケーションのやり取りを楽しんでくれています。

講師(加藤)はこれまでにNPO EDGEさんや東京都自閉症協会さんをはじめとする親の会での余暇活動、そして通級指導教室やフリースクールなどの小集団活動の場で、知的に遅れのない発達障害のある子どもや青年たちを対象に、TRPGを用いた小グループ支援を行い、それらの実践をベースに研究を東京学芸大学大学院で進めてきています。
本ワークショップでは、これまでの実践や研究からわかったことを簡単にご紹介し、併せて、子どもたちや参加者の方々にもご協力をいただき、実際にTRPGを体験していただきます。見学だけでも構いません。お子さんたちが実際にTRPGを楽しむ様子もご覧いただければと思います。


※当事者(子ども)参加の場合、お子様と保護者の方は、別々にお申込みをお願いします。その際、お子様については、お名前の後にカッコで“(子ども、ゲーム参加)”とご記入ください。保護者の方についても、お名前の後にカッコで“(○○○の母/父、見学)”とご記入ください。
また、当日は、お子様だけの参加ではなく、保護者の方の同伴をお願い致します。
なお、お子様、保護者でご参加の場合の参加費につきましては保護者分のみのお支払いになります。


 

【参考文献】
加藤浩平(2013)「テーブルトーク・ロールプレイングゲームを用いた発達障害のある児童・青年・成人への対人相互交渉・コミュニケーションの支援」『アスペハート』第33号

【E】遊びや日常生活での活動を通した発達支援 (一般社団法人 日本作業療法士協会)

対象:保護者、支援者
定員:30 名
講師:土田玲子(JDDNET理事/県立広島大学教授/作業療法士/日本感覚統合学会会長)

子どもたちの心身の発達に必要な感覚や運動の要素を整理し、遊びや生活のコツをお伝えします。また、幼稚園や保育園、学校や療育施設、ご家庭で活用できる遊びをいくつか提案いたします。
主な対象は幼稚園や学校の教諭、保育士などの支援者ですが、ご家族の方にも参考にしていただける内容になっていますので、どなたでもご参加ください。

前半は遊びや生活での工夫について、作業療法士の視点から感覚統合理論に基づいてお話をいたします。また、後半は実際に遊びを体験していただく予定ですので、動きやすい服装でご参加ください。

【F】会話の発達とその支援について~就学前までの質問-応答関係~(一般社団法人日本言語聴覚士協会)

対象:支援者、保護者
定員:30 名 ※定員に達しました。
講師:
知念洋美(一般社団法人日本言語聴覚士協会/千葉県千葉リハビリテーションセンター)
東江浩美(JDDNET理事/一般社団法人日本言語聴覚士協会)

ことばやジェスチャーなどを使ってやりとりしながら相互理解したいのに、何となくしっくりとこない…。ことばはたくさん出ているのに会話が成立しない…。なぜ?といった経験はありませんか。会話のやりとりが成立する、会話を楽しむ、というのは、どんな状態なのでしょう?

このワークショップは、①質問-応答関係や会話の発達を知り、子どもが今いる段階がわかる、②子どもに合った個別的なかかわりをイメージできることを目的としています。会話の初期の発達を知り、目の前にいるお子さんと双方向のかかわりを楽しみ、会話の力を伸ばす働きかけを、体験しながら考えるワークショップです。

会話の評価には、おもに「質問-応答関係検査」を使用します。発達段階がおおむね2歳から6歳のお子さんを想定してお話しする予定です。

保育園や幼稚園、学校などで日頃から子どもの支援に携わる方々、ご家族のみなさん、どうぞご参加ください。昨年のワークショップではじめて開催し、たいへん好評でした。今年は昨年よりも30分長い時間設定となりましたので、昨年の経験を活かしながら、さらにバージョンアップして実施の予定です。

【G】ストレス解消!ちょっと気になる子の子育て応援講座 (NPO法人えじそんくらぶ)

対象:保護者
定員:24 名
講師:橋口 亜希子(JDDNET副理事長/NPO法人えじそんくらぶ理事)

「子供も、そしてあなた自身も大切にする」これがストレス解消の第一歩。ちょっと気になる子の子育ては、思うようにならないことばかりで、自分を責めてしまうパパやママが多いんです。でも、自分を責める前にやってほしいことがあるんです。それは今がんばっている自分を認めてあげること。「私がんばっているよね」「辛いよね」「大変だよね」と自分で自分に優しい言葉をかけてあげること、これがストレス解消の基礎になるんです。

一生懸命がんばってるけど空回りしてしまう、そんな子育てに役立つコツを、みなさんと一緒に学んでみませんか?

【H】ABAセラピー体験講座 (NPO法人つみきの会)

対象:支援者
定員:20 名
講師:藤坂龍司(JDDNET理事/NPO法人つみきの会代表)

自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、ABA(応用行動分析)に基づく早期療育が国内外で効果を上げ、注目されている。このワークショップではABA早期療育の基本的なスタイルであるDTT(不連続試行法)を中心に、プロンプトや強化の仕方を体験することを目的とする。体験実習は実際にASDの幼児の協力を得て行う予定だが、体調不良などにより協力が得られなかった場合には、スタッフを子どもに見立てた模擬実習に変更する。

【I】 KD?(こんなとき、どうする?)プロジェクト パネルディスカッション

対象:全ての人
定員:30名
パネラー:発達障害当事者3~4名、 OhToT専門家メンバー

発達障害当事者の青少年と、機器開発・研究・普及・販売に携わる専門家(機器展示企業・個人の代表者)が、生活の中で困った時に役立つもの・機器について意見交換する企画。当事者から述べられるさまざまなエピソードやニーズに対して、専門家は自らの知識や技術で対応し、新たな製品開発や既存の機器の活用のヒントにつながる可能性がある。パネラーは、発達障害当事者3~4名、専門家10名程度を予定している。

また、当日は別会場にて機器展示も行っている。発達障害児・者の生活に役立つ可能性のある機器を、ローテクからハイテクまで展示し、すべて実際に体験していただく。その場で担当者とインタラクティブな意見交換も可能であるとともに、参加者には”この機器が良かった!”と感じたものに投票してもらい、最後に”機器アカデミー賞”を贈呈する。今現在、15~16件の展示を予定している。

その他、OhToTで研究を進めている「こんなときどうする集」について、これまでのデータに加え、10月以降JDDネットのホームページ上で実施されるアンケート結果も加えた資料を、展示室内に掲示する予定である。

ご注意

・ご来場は公共交通機関をご利用ください。
・ゴミは各自持ち帰りとなっております。ご協力をお願いいたします。


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